伊勢神宮内宮
おはらい町 おかげ横丁からいよいよ内宮へ。
五十鈴川に架かる宇治橋を渡っていくと、とても風が通っていく聖域へと変わっていきます。
ワクワクと、緊張と。
砂利道をかみしめながら、立派な木々に目が奪われます。
一番奥まで歩いて行くと大きな階段に辿り着きます。見上げればそこは天照大御神様のお膝元でした。
高まるワクワクと緊張と共に、階段を上っていきます。
日々の感謝をお伝えし、無事にご挨拶を済ませました。
広い深いお心を感じました。
天照大御神
天照大御神は太陽の神様で天上界、高天原を治める神様です。
そして、皇室の祖神様で日本の宗氏神様です。
八百万の神様は、山、海、風、雷、といった自然の中の様々なところにいらっしゃります。天照大御神様は、その八百万の神様のなかで、最も尊い太陽を司る神様です。
天皇陛下はこの天照大御神様をお祀りし、国民の繁栄と世界平和を祈願しています。
神生み神話より
古事記では、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が伊邪那美命(いざなみのみこと)の居る黄泉国から生還して、黄泉の穢れを洗い流した時、伊邪那岐命の左目を洗ったときに天照大御神がお生まれになりました。
そして、右目を洗ったときに月読命(つくよみのみこと)、鼻からは建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)がお生まれになりました。
この時に、伊邪那岐命は天照大御神に高天原(天上界)を治めるように指示したそうです。
天孫降臨より
天照大御神様は、お孫様の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に、三種の神器である八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊曲玉(やさかにのまがたま)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)を授けました。
そして、豊葦原水穂の国(地上界)を高天原(天上界)のように素晴らしい国にするため、天下るように命じました。
三大神勅
日本書紀では、天照大御神様が、高天原から豊葦原水穂の国へ降り立った瓊瓊杵尊に命じた三つの神勅があるそうです。
天壌無窮の神勅、
宝鏡奉斎の神勅、
斎庭(ゆにわ)の稲穂の神勅
です。
これらを三大神勅と言うそうです。
天壌無窮の神勅
豊かで瑞々しいあの国は、わが子孫が君主として治めるべき国土です。わが孫よ、行って治めなさい。さあ、出発しなさい。皇室の繁栄は、天地と共に永遠に続き、窮まることがありません。 東京都神社庁より
というお言葉だそうです。
宝鏡奉斎の神勅
「我が子よ、この鏡を見るとき、まったく私を見るのと同じように見なさい。床を共にし、同じ殿にいて神聖なる鏡としなさい。」
というお言葉を授けられたそうです。
伊勢神宮にはこの宝鏡が今でもお祀りされているそうです。
斎庭(ゆにわ)の稲穂の神勅
「高天原で育てられている神聖な稲穂を我が子に与えます。」
というお言葉を授けられたそうです。
天上(たかまがはら)で天照大御神がお祭りをなされた新嘗の稲穂の種を瓊瓊杵尊に授け、天上の如く米を作り初穂を供えてお祭りするよう神勅なされたことが、現在の宮中新嘗祭や大嘗祭で天皇陛下がご親祭なされる由縁です。 東京都神社庁
お米は天照大御神様からのお恵みだったのですね。
「稲」は、「イ ネ」、「命の根」 とも云う意味もあるそうです。
国譲り神話より
古事記では、天照大御神様は、国譲りの際、大国主命に次のように伝えたと云われているそうです。
「汝ウシハクこの国は、我が御子のシラス国ぞとアマテラスが仰せである。」
「ウシハク」とは、「争うことによって国を治める」ことだそうです。
そうすると民衆は強者の所有物になってしまう。
天照大御神様は「シラス国」だと仰いました。
これは、「民衆が主役となる慈愛に満ちた国」をつくる、という意味だそうです。
天照大御神様から始まり、御孫様の瓊瓊杵尊からその子孫が君主となって日本を治めていくということは、神様の意志に基づくもので、その意志を2676年間、令和になり、徳仁天皇陛下となり、126代、途絶えること無く天皇陛下はお守りし、実践されているそうです。
別宮へ
正宮をあとに、そのまま別宮の荒祭宮(あらまつりのみや)へ。
こちらは、天照大御神様の荒御魂を御祭神としています。
ゆっくり静かにお参りさせて頂きました。
そして、五十鈴川に架かる風日祈宮橋を渡り、
風日祈宮(かぜひのみのみや)へ
こちらの御祭神は、伊弉諾尊の御子神様で、
級長津彦命(しなつひこのみこと)、
級長戸辺命(しなとべのみこと)
です。
特に風雨を司る神様、雨風は農作物に大きな影響を与えますので神宮では古より丁重にお祭りしている。 伊勢神宮HPより
日々の感謝をお伝えしました。静かに優しい感じのするお宮でした。
別宮はまだ月読宮、倭姫宮、瀧原宮、伊雑宮とありますが、この日(7/1)はここまでにしました。
感謝
私たちは天照大御神様のお陰様で、この土地で暮らすことができていることを実感しました。
毎日の日々もまた、天照大御神様と共に過ごし、助けて頂いているのだな、と感じました。
そして、天皇陛下がされている、
「鏡をお祀りし、感謝を届け、新たな決意を行い、最後に祈願する。」
これが神社と参拝の始まりだそうです。
天皇陛下は毎年20回以上の祭祀を行い、国民の繁栄と世界平和を祈願しているそうです。
私たちが日々過ごしていけるのも、こうした天皇陛下のお力と、神様方のお力によるものなのだな、、と、また改めて感じ、深く感謝致しました。
ありがとうございます。
次回は、倭姫宮、月読宮、です。
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