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日々のまにまに。私事。ペンペルの詩。福島12市町村。

お散歩日和      亀の甲羅干しに遭遇

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亀の甲羅干し

 

家の近くにほどほどの川が流れています。

最近、その川で甲羅干しをしている亀さんを見かけます。それも、とっても沢山。

人が近づいたり、車が音を立てて通ると、みんな一斉に川に飛び込みます。

そして、しばらくすると、また沢山の亀さんが並んで甲羅を干しています。
可愛らしい光景なのですが、数が多いのでちょっとギョッとします。

そんな光景を見て、亀さんは何をしているのだろうと思ったわけです。


変温動物

亀は変温動物といって、自分で体温の調節が出来ない動物で、周囲の温度が低い時は、日光を浴びて体温を上げないと活動が出来ないそうです。

甲羅の下には毛細血管がはりめぐらされていて、甲羅干しをするとその毛細血管の血液の循環で効率よく体温を上げ、体を温めることが出来るようです。

ビタミンD

そして、太陽光に含まれる紫外線を浴びることでビタミンDを生成しています。

亀さんは、ビタミンDそのものを吸収することが出来ないので、体内にあるビタミンDの原料成分に、甲羅干しによって太陽光を当てることで、ビタミンDをつくっているそうです。

ビタミンDは骨の成長に欠かせないので、不足すると甲羅が変形したり、骨が曲がってしまったりして、問題が起こるようです。

亀さんが甲羅干しをしているのは五月が一番多いようです。

ということは、亀さんにとっては五月が一番寒いのだろうか。。。
と思いましたが、どうやら、亀さん、冬眠も夏眠もするようです。

きれい好き

あとは、体を綺麗に保つために、体を乾かして皮膚につく寄生虫や細菌を退治しているのだそうです。

亀の御利益 

長寿

亀さんは、長寿の象徴。
亀さんが長生きなのは心拍数がとても少ないためといわれています。

心拍数とは1分間に心臓が動く回数のことで、心拍数が多い生きものほど寿命は短く、心拍数が短い生きものほど寿命が長い。

心拍数が少ないと代謝の速度が抑えられて、活性酸素が過剰に発生せず、老化も緩やかになるそうです。

人間の心拍数は1分間に60~90回、リクガメは1分間に10回以下だそうです。

亀は、甲羅に入るときは、肺の空気を全部出しているそうです。
肺の空気を抜くことで甲羅の内側に空間をつくり、そこに、頭や手足をいれて身を隠しているそうです。

亀は甲羅に入っているときはほぼ呼吸をしていない状態で、呼吸を止めることで心拍数も少なくなり、代謝もゆっくりになり、長寿になるそうです。

金運

亀の甲羅が昔のお金に似ていることから、金運の縁起物としての考えが生まれたようです。
また実際に、小判は小型の亀を原型にしてあの形になったともいわれているそうです。
そして、昔は、お金を貯蔵する時に、金庫の代わりに甕(かめ)を用いていたため、この「甕」が「亀」に転じたともいわれているそうです。

仕事運

亀は塩椎神の化身。
また、塩椎神は亀の形をしていると云われています。

塩椎神は海の神、予言の神、塩の神、道しるべの神、そして、潮の満ち引きを司る神様です。

塩の満ち引きに多大な影響を受けるのが漁師の方々です。
同じように運気の流れを読むことが、幸運が続くことの秘訣だとして、潮の満ち引きを司る神様、塩椎神にあやかって、

「運気の潮目を上手に読むことが出来るように」

という願いを込めて、亀は縁起物とされている、とも云われています。

また、海の潮目を読むことと、仕事の運気を読むことは似ていて、

「良い結果が生まれやすい時期を読んだり、引き際を読んだりする、見極めの力」

ももっている、と考えられ、
このことから仕事運アップの縁起物としても伝わっているそうです。

亀の伝説 日本

日本では亀は海の神様。
その伝説が浦島太郎です。

浦島太郎は亀を助けて竜宮城へ案内されますが、この亀さん、実は、塩椎神(しおつちのかみ)だと云われています。浦島太郎はこの塩椎神に招かれて竜宮城に案内されます。そして、そこで出逢った乙姫様は、実は、豊玉姫(とよたまひめ)という海にいる女神様で、浦島太郎は豊玉姫から玉手箱をもらって地上へ帰ります。

浦島太郎が地上に戻ったときには、地上では長い年月が流れていて、悲しんだ浦島太郎が玉手箱をあけるとお爺さんになってしまった。

と云われていますが、

実際は、玉手箱の中には、長寿の薬が入っていて浦島太郎は長生きをしたようです。

このことからも日本では、亀は、良縁や長寿をもたらしてくれる縁起物としても考えられているそうです。

亀の伝説 中国

中国では亀は仙人と考えられていて、亀が長生きになったのは仙人からの知恵をうけて長寿になる方法を編み出したと云う伝説があります。

仙人と一緒に修行をして長寿になるための秘術を身につけたそうです。

ということは、

息を止めて甲羅の中に隠れる技術が、仙人様の秘術なのです!!

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と、思ったわけです。


今も昔も人間は長寿を夢見ております。

仙人と共に修行して知恵を授かり、長寿になった亀さんはとても縁起の良い動物と考えられるようになりました。

まとめ

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亀さんに出会うことは、いろいろ御利益を頂けそうです。

ゆっくりな時間を過ごす亀さんはどんな時間の感じ方をしているのでしょう。
世の中の見え方や、感じ方を少し見習おうかと思います。
そこに、何か、これから生きていくことのヒントがあるように感じてしまいます。

亀さんに近づこうとしたら、みんな驚いて一斉に川へ飛び込んでしまいました。

しばらく、遠巻きに見ていると、

ヨイショヨイショと、

また陸に上がってきます。

今度は、ゆっくりゆっくり近づきます。

亀さんの心拍数に合わせるつもりでゆっくり近づきます。

そしたら、前回よりは、驚かすことなく、少しだけ近づくことが出来ました。

亀さんの見ている世界に少し憧れを感じ、また遠巻きに見ておりました。

でも、あまり何度も近づいて、何度も飛び込みを繰り返させるのも悪いな。。。
と思い、
遠くから一緒に亀さん時間を過ごすことにしました。


世捨て人に成らない程度に、亀浪漫の時間を過ごすことにします。

 

 

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